創業で失敗しないノウハウ
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あなたは、どんなビジネスモデル(事業形態)で創業しようとしていますか?ビジネスは「時の利、地の利、人の利」を掴むことで成功に大きく弾みがつきます。  時の利とは、時代のニーズということであり、時代に見合ったビジネスモデルであれば、それは高い成長の可能性を秘めているということです。 例えば、30年前に携帯電話の小売販売を始めた創業家の多くが大きな成功を収めました。一家に一台の家庭電話から一人が一台を持ち歩くという携帯電話への移行は大きな新規マーケット(新規の購買者層)を現出させ、その中にあって、ビジネスを始めたというだけで、売上は鰻上りで成長したケースもあります。しかし、現在では厳しい競争にさらされ、廃業に追い込まれた会社も少なくありません。 時代にあったビジネスに分野を定めるのが重要なことはお分かりいただけたと思います。しかし、経営的な能力を高めていくことも同程度に重要だとお考え下さい。 今後はどのような分野が成長の可能性が高いのかは、社会の変化にそって考えるのが良いでしょう。 例えば、少子高齢化という社会変化では、高齢者向けのビジネスに期待が集まります。しかし、高齢者を対象にしたビジネスというと介護サービスということになりがちですが、それ以外にも目を向けることで、新たなビジネスチャンスが見えてきます。 現役世代の減少傾向に比して増加の著しい高齢世代を見てみると、個人金融資産1,500兆円の内、61%以上が60才以上に集中しており、マーケットして大きな可能性を有していることが分ります。 従来の高齢者に比べて消費意欲の高い、団塊世代高齢者は「買う気と資金を併せ持つ」ことから有望とみられています。 団塊世代の高齢化に伴い、高齢者のニーズが大きく変化しつつあります。 「若々しい」をテーマにした店や商品に注目が集まっていることも、そうしたことの現れのひとつです。 従来のビジネスを新たなシニアを対象に組み変えることで時代のチャンスをものにできそうです。「時の利、地の利、人の利」を最大限に活かすⅣ1時の利を活かす2時代の成長分野創業で失敗しない原則とノウハウ創業で失敗しない原則とノウハウ10

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