創業で失敗しないノウハウ
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 例えば、衰退化が指摘される靴店であっても、コンフォートシューズとよばれ、足と脚に良い影響を与え、快適な歩行を補助する靴の専門店が好調です。この場合、靴店というよりは「若々しく快適に歩く店」というネーミングが有効です。 食品店でも健康長寿食品にこだわる「百歳元気暮らしの店」、飲食店なら「琉球長寿食専門店」等いろいろありそうです。 地の利とは「立地条件」ということですが、小売・飲食の場合は通行量の多いほうが条件的には有利であるといえます。しかし、店前通行量が多いということはそれだけ家賃が高いというのが常識であり、高い家賃が負担になり、リスクが高く難しい経営をしいられることにもなります。一方、地域での開業といった場合、家賃は低いが店前の通行量が少なくて難しいということになります。 「路地裏の繁盛店」といわれるケースがありますが、それは三等立地で一流商売をしている店であり、これができたら最も効率的な商売だと言えそうです。 さて、ここで一工夫です。 ここ10年、消費者の買物の仕方が大きく変化してきました。購買チャンネルの多岐化が進んだということですが、要するに店での購買以外の手段で買物をするケースが増加しているということです。典型的な例はネット通販であり、ここ数年は目覚ましい伸びを示しました。他にもテレビやラジオを通じた通販も増加の傾向にあります。 自社・自店で製造・小売をしているケースであれば、商品的に独自性が高いこと、比較的粗利が高く、通販コストを織り込みやすい等の理由から、ネット通販等と組み合わせることで立地条件以上の売上を上げることも充分に可能です。最近の三等立地、一流商売のケースでは多くが販路の多岐化に取組むことで成績を上げているようです。 人の利とは、貴方自身の人間関係を維持・拡大し、創業にあたっての支援者もしくは顧客化していくことです。 ところで、今日、貴方は何人の人に出会いましたか? どんな人でも何らかの形で複数の人と出会うはずです。そうした出会いを創業にむけて考え、そして活かしていますか。3地の利を活かす4人の利を活かす姫路・創業マニュアル姫路・創業マニュアル11

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