創業で失敗しないノウハウ
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うことになります。例えば、金融機関は創業資金の融資等を通じての協力者であり、取引先は取引を通じての協力をしてくれます。こうした協力を要請すべく、対象の人や機関に対しても創業計画書の提示と説明が欠かせません。 金融機関や取引先も、あなたの思いである事業計画を知らなければ、何をどう協力すれば良いか分らないからです。 創業して最初の一年は思い通りに進まず、戸惑うことも多いというのが一般的です。 お客様のちょっとしたクレームで気分的にめげるという場合も少なくありません。こうした、日々の小さなマイナス要因が積み重なると気分的にもたなくなり、結果的に廃業に追い込まれてしまうのです。 日々の小さなマイナスは、できるだけその日の内に吐き出す。要するに仲間という他人に話してしまうことです。嫌なことは人に話すことで半減します。仲間とは、志を同じくしていながら、利害関係の無い知り合い。例えば、創業塾等で出会った方々と仲間として付き合ってみてはどうでしょうか。互いに創業を目指すという志が一緒でビジネスが別なら、ちょっとした愚痴を聞いてもらうには最高です。 愚痴は吐き出して、きれいさっぱりと忘れて、明日からまた頑張ればよいのです。そのためには愚痴のこぼせる仲間を持つことです。 失敗する人の多くは、お客様は「いるもの」という幻想に近い勝手な思い込みで開業し、いざ開けてみると、お客様の入りは少なく、売上が予定に達せず、資金的に窮してしまうのです。 高度成長期ならいざ知らず、今時は店を開いても簡単にお客様が集まるなどということはありません。お客様はいるものではなく、つくるものだと心得て下さい。 ですから、開業の前からお客様づくりをスタートして欲しいのです。 例えば、人との出会いが予想できる場所には出来るだけ顔を出すように心がけ、交友関係を広げるなどすれば、そこから顧客になってくれる人や、お客様を紹介してくれる人を見つけることが可能になってきます。2愚痴のこぼせる仲間をつくる3創業前から見込み客をつくる姫路・創業マニュアル姫路・創業マニュアル17

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