創業で失敗しないノウハウ
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A)創業の基礎知識 創業にあたって知っておきたい事、しておきたい事。 開業に向けて、しておくべき事はたくさんありますが、一つ一つ整理して順次よく進めていくようにすれば、スムーズにそして確実に進められます。 創業に先立ち、経営理念を明確にしておく必要があります。 「経営理念」などというと大変難しいように感じるかも知れませんね。人によっては「一人で創業するのに経営理念なんて」とおっしゃる方も少なくありません。「第一、近所のお店の大半は経営理念なんて持ってないよ」ともいいます。それは、駄目なのです。 経営理念なしに事業はあり得ません。なぜなら、経営理念とは、自分が事業を通じて目指すべきことを言葉にまとめることであり、会社のあり様を規定しているからです。こうしてみると経営理念のない事業はあり得ないということに気づかれると思います。 一方、事業は相手であるお客様に対して何らかのかたちで役立つことによってのみ、持続的に収益を得ることができるというのが原則であり、お客様の集合体が世の中、すなわち社会ということになります。ですから、経営理念は社会性を併せ持つことが大切です。 例えば、飲食店で「私のために儲かれば良いだけだよ」というような店にあなたは行きたいと思いますか。 しかし、飲食店で「常に美味しい食事を健康的に楽しんでいただく事を考え、実行しています」といわれたらどうですか。 思いは形を生みます。要するに、あなたの創業にかける志を言葉にすれば、それが「経営理念」ということになり、やがて、それに相応しいビジネスへと発展していくようになります。 個人事業でいくか、法人(会社)にするかで、悩む方もいると思います。 一般的には、無理なく簡易に始められる個人事業でスタートし、事業が軌道にのり規模が大きくなってきたら法創業のための基礎知識Ⅶ1経営理念2法人・個人、どちらの事業形態にするか姫路・創業マニュアル姫路・創業マニュアル19

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