創業で失敗しないノウハウ
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 創業にあたって、一人でやるのか、パートナーと二人でいくのか、それとも、従業員を雇ってスタートするのか迷うケースもありそうです。 アルバイトも含め、従業員の雇用は創業する業種や規模によりますが、小さく始めて、大きく育てるが原則と考えた場合、一人でできる範囲は一人で賄うということが肝心です。なぜなら、事業の多くは、最初から予定通りに推移するとは限らないからです。人件費は事業のコストとしては最も大きいものです。売上が予定に達しないのに、人件費としてキャッシュが出てしまうというのは経営的に非常に苦しい状態になりがちです。 夫婦や親子で事業を行う場合でも、パートナーの人件費を計算に入れた事業計画が必要です。 創業当初は人件費を抑え、少々人手が足りないかも知れない、と思うくらいが丁度いいのです。 “コストを下げる三無主義” 創業のコスト(費用)は、イニシャルコストとランニングコストに分けて考える必要があります。 イニシャルコストとは開業にあたってかかる、当初の資金であり、例えば、借り店舗で営業するのであれば、権利金、敷金、保証金、前家賃等の賃貸に関わる資金、店舗の外装費、内装費、レジ等の各種の必要備品類、そして当初の仕入資金等が見込まれます。 ランニングコストとは、運転資金とも言い、開業してからかかるコストのことで、人件費、家賃、水道光熱費等が見込まれます。 創業してしばらくの期間は売上が予定通りにいかないケースが少なくありません。こうした場合に備えて、自らの生活費と諸経費を見込んでおくようにすべきなのです。 全くの無収入では、事業を継続しようにも継続ができなくなってしまいます。 ですから、計画段階から無理、無茶、無駄をせずの三無主義で、できる限りコストを抑える努力が必要です。4従業員の雇い入れ5コストを抑える工夫創業で失敗しない原則とノウハウ創業で失敗しない原則とノウハウ24

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