創業で失敗しないノウハウ
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 例えば、空き店舗・居抜き店舗の活用なら、現状の内装を活かすことで改装費は半分から1/3にまで抑えることが可能です。場合によっては什器や備品がそのまま使用できるなどのメリットも考えられ、イニシャルコストを大幅に減らすことが可能になります。そうして浮いた分をランニング資金としてとっておけば、余裕のある事業継続が可能になるというわけです。 空き店舗なんて所詮は売上不振でやめたお店だから駄目だ、という人がいますが、決してそんな事はありません。 立地や環境が同じでも、やり方を変えることで、売上が確保できるケースが多いのです。例えば、低価格ステーキで躍進しているステーキのチェーン店は居抜きのステーキハウスを専門に狙って出店を繰り返しました。 居抜きの空き店舗なら厨房機器から食器まで全て込みで借りられるのですから、出店コストは通常の1/3以下に抑えられたのです。そしてその分、良質なステーキを安価で提供することで大成功しているのです。 今時の消費者からすれば、美味しいステーキを安く食べたいというのが一番大きな気持ちでしょう。そのために、店の雰囲気はある程度我慢できるのかも知れません。少なくともそうしたお客様が多かったので成功したのです。 お客様の気持ちになって空き店舗を見直すことも、低コストで高効率の事業をおこすポイントになりそうです。 ビジネスに数字はつきものです。売上高も客数も利益も損失も全ては数字で表すということになり、その数字に基づいて計算し対処するのが経営というものです。ですから、数字の読めない経営者はそれだけで失格です。 (1)損益分岐点 損益分岐点とは、損失が出るか、利益が出るかの分かれ目となる売上高や数量のことです。要するに損益分岐点以下の売上であれば、損失が発生し、以上であれば儲けが出るということになります。経営と数字Ⅷ6空き店舗活用の創業1経営の計数姫路・創業マニュアル姫路・創業マニュアル25

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