創業で失敗しないノウハウ
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 なぜ創業したいのかと問われて、あなたは何と答えますか。 創業に関する実態調査によれば「仕事を通じて自己実現を目指したい」が53%を超えてトップになっており、次いで「自分の裁量で自由に仕事をしたい」が50%を超えて2位となっています。 自分の仕事を通じ、夢を叶えていく。誰に制約されることもなく、自由に仕事ができる。制約が多く成果を実感し難い、主婦・サラリーマンにとって、夢のような世界が待っている。そう考える人は少なくありません。 創業し自ら社長になることは、多くの人にとって夢であり、それは努力次第で実現可能な夢でもあります。それ故、人は創業を目指すのでしょう。 しかし、独立・創業には、開業に伴う費用負担や事業継続の難しさといったリスクが伴うことも事実です。 一説には、せっかく創業したにも関わらず、5年の間に7割以上が消滅しているといいます。 開業費用は平均で975万円(不動産を購入しないケース)内、自己資金は328万円であり、失敗した人の多くは300万円を超える自己資金をふいにし、それと同額程度の借金を抱え込んでしまったとも想像されます。 独立、成功、富と名声の裏に、廃業そして借金の危険が潜んでいることを見逃すことはできません。 創業後、失敗に追い込まれた人の多くが「創業して、運良く上手く行けば、儲かって店も会社も大きくなるし、事業を続けることができるだろう」と考えていました。しかし現実の成功者は、現状認識にもとづいた、無理、無茶、無駄のない事業計画と継続のための不断の努力を続けた結果として、成功の機会をつかんでいるのです。 要するに、創業は成功するから続くのではなく、事業計画にもとづき事業を続けていくことで、やがて成功のチャンスに巡り合い、そこから大きな発展をとげているのです。失敗しない「創業」に向けてⅠ計画計画1創業の夢とリスク姫路・創業マニュアル姫路・創業マニュアル1

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