創業で失敗しないノウハウ
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る必要があります。開業資金とは、単に開業に際して必要な店舗・備品などの費用、開業に伴い広告宣伝費、仕入資金のみでなく、3か月程度の運転資金も必要となります。開業して数か月程度は売上が立たないことが想定されるからです。 ■金融機関からの資金調達 創業にあたって、全て手持ち資金や出資でまかなうことが出来れば、資金調達を考える必要はありませんが、多くの新規創業者が外部からの借り入れをあてにせざるを得ないというのが実情です。 創業資金の借入先は一般金融機関と政府系金融機関になります。間違っても高金利のサラ金やマチ金に手を出すことはいけません。危険この上なく、経営破綻の原因ともなります。金融機関名特 性信用金庫・信用組合信用金庫・信用組合は地域密着型であり、中小規模の創業者に適した金融機関です。都市銀行に比較して規模は小さく、融資限度額はケースバイケースですが1億円までと考えて良いでしょう。地方銀行都道府県単位で設置されているケースが殆どで、各都道府県の中小企業支援機関と密接な関係を持つ場合が少なくなく、地域の中小企業に対して非常に協力的な場合が多いようです。都市銀行営業エリアが全国的で規模も大きい。支店の数も多く、口座を開設しておくと、お客様からの振込などに便利です。基本的には大口融資が中心で融資を受ける側の経営管理体制がよほどしっかりしていないと難しく、小規模の創業期の資金調達に向かないようです。日本政策金融公庫民間の金融機関ではリスクが高い融資に関し、前向きに応じてくれるのが、こういった政府系金融機関です。創業資金の調達としては最も適していると思われます。融資枠が設定されており、あまり多くの資金調達は望めませんが、融資判断のスピードは早く対応力に優れています。融資にあたっては事業計画を重視します。図表② 創業時の調達先として考えられる金融機関の種類と特性創業で失敗しない原則とノウハウ創業で失敗しない原則とノウハウ34

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