創業で失敗しないノウハウ
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 成功した人を指し、とても運の良い人だと言います。失敗した人に対しては、運が悪かったからと慰めます。 しかし、創業の成功・失敗が運・不運によるものだとしたら、事業を起こすということは、ギャンブルと変わらないことになってしまいます。 創業における事例を通じて言えることは、成功する人は「成功するようにして成功している」ケースが殆どであり、失敗者は最初から失敗の要素をはらんでいて「失敗するようにして失敗している」場合が殆どであるという現実です。 全てとは言いませんが、多くの場合、創業の成功・失敗は運・不運とは関係なく、ビジネスモデル(事業形態)の現実性と整合性そして計画と準備と事業継続への不断の努力に関わる問題なのだと言えます。 では「成功するようにして成功する」とはどういう事かと言うと、成功者は自らが成功を確信できるビジネスモデルを組立て、計画を充分に練り、計画に沿って創業準備を着実に行っているという事です。傍から見ても、そこまでやれば成功して当然、と思われるだけの努力と工夫をしているという事なのです。 一方失敗者の多くは、ビジネスモデルに現実性も客観性も無く、計画が無いかあっても非常に杜撰であり、自らが成功に確信が持てないまま「何とかなるよ」といった安易な気持ちで始めています。又は確信があっても主観的で客観性に欠けており、計画も準備も不足の状態でスタートしているため、やがて窮地に追い込まれ、あえなく廃業といった事態になってしまっているのです。 創業における成功・失敗は、極めて合理的な事なのです。ここを理解することから、成功する創業がスタートします。 事業というものは全てが順風満帆に進むということは考えにくく、むしろ、思ったようにならないという場合の方が多いのです。 創業計画を立てる際には、場合によっては「つまずくかも知れない」と考えることも必要です。その上で「つまずきを乗り越える」ための事前の策を予め講じておくことが大切なのです。こうすることで、万全を期し、その上で成功を確信し、楽観的に進めることが成功のポイントになります。 しかし、多くの人が、「どうにかなるだろう」と考えの浅い楽観的な計画をたて、少しのつまずきで途端に悲観的になり、事業継続を諦めてしまうのです。 継続することで成功を手にできます。そのためには、つまずいた時に、自身の計画が「悲2多くの場合、失敗・成功と運・不運は関係無い3悲観的計画と楽観的実施が失敗を防ぐ創業で失敗しない原則とノウハウ創業で失敗しない原則とノウハウ2

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