創業で失敗しないノウハウ
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 経営とは、経営の三要素といわれる「ヒト・モノ・カネ」をバランス良く運営することで、効率的かつ持続的に収益を上げていくことです。現在では三要素に「情報」を加えて四要素と考えるケースも増えています。 「ヒト」は、自分と従業員を中心にした、関わりのある関係者ということになります。そうした「ヒト」を効率的・効果的に使い事業に取組んでもらうのが経営者にとって大切な仕事の一つです。 人使いのポイントはコミュニケーションです。たとえ、夫婦、親子での創業であっても、互いに計画を理解・納得するのはもちろんのこと、日々、朝礼などを行うようにして業務上のホウレンソウ(報告・連絡・相談)を密にすることで、ミスを未然に防ぎ、失敗を防止し成功確率を高めることができます。 「モノ」は、この場合、商品として扱う物財と会社や店の什器・備品類をさします。こうした物財をしっかりと管理できなければ成功はおぼつかないことになってしまうでしょう。 会社における「モノ」は全て、会社の「カネ」が変化したものだと考えられます。不用意に扱えば、それで大きなロスを発生させてしまうのです。 特に商品については在庫化せざるを得ない場合が多く、無計画に在庫を積み込めば、その分だけ資金が眠った状態になってしまい、場合によっては資金繰りに悪影響を及ぼすことがあります。 経営における「カネ」は資金のことであり、資金とは「事業活動を継続していくために使用される金銭」のことを言います。つまり資金が切れたら経営は行き詰ってしまうわけですから、資金確保と管理は経営者にとって重要な課題です。 創業するということは、社長になることでもあります。当然、社長としての職務をこなしていく必要があるわけですが、貴方は社長の仕事にどんなイメージをお持ちですか。 朝遅く出社し、その後新聞を広げながらおもむろにコーヒーを飲み、さて、今日は何をしようかと考え、後は社員に指示するだけ。しかし、現実の社長は朝から晩まで、夢の中でも仕事をしている、まるで、24時間が仕事だと言う人が少なくないのです。 創業した時から秘書を雇うなんてことはありません。経理のパート社員すら雇うことが経営と商売(ビジネス)を知るⅡ1「経営する」とはどういうこと2社長になるということ創業で失敗しない原則とノウハウ創業で失敗しない原則とノウハウ4

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