創業で失敗しないノウハウ
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 成功するから事業が続くのではなく、継続しているから成功のチャンスに巡り合う。そして大きく飛躍できるのです。ですから、創業を成功させる条件とは、創業した事業を続けられるようにする事だと考えて下さい。 目的が不明確で、目標も持たずに創業するというのは、行く場所も分らず、海図表もなしに航海をするようなものだと言わざるを得ません。 要するに、明確な目的と具体的な目標を持たずに創業しても、成功する確率は極めて低いのです。 創業というと一攫千金を期待しそうですが、創業の目的は金儲けだけではないはずであり、事業(仕事)を通じてどのような幸せを得たいのかということでもあります。 例えば、仕事を通じて社会に認められ、周囲の人に感謝されるようになったら幸せだなと考える人が、金儲けに目を血走らせ、周囲から蛇蝎のごとく嫌われたとしたらそれは本意ではないはずです。 第一、金儲けだけが目的だと、儲からないと続かないことになってしまいます。目的とはお金以外の達成すべき状況ということであり、そうした状況・状態を具体化するためにお金が必要なのだと考えるべきなのです。 要するに目的とは、創業を通じて何を得るのかであり、それを得るためには一定の期間にどの程度の規模(売上高等)にする必要があるのかが目標であり、そのための道程が事業計画なのです。 目的と目標は整合していなければならず、その上で創業計画が立案できれば、成功の可能性は非常に高いものになるというわけです。 明確な目的を持たずに事業計画を立てることは不可能です。 何を目的に創業するのか、もう一度考えて整理してみましょう。創業の全てはそこからスタートします。 とにかく創業したいけれどどんなビジネス(事業)がよいか分らない、と悩んでいる方も少なくないようです。 先ずは、小売業、飲食業、サービス業、製造業、生産業、と大きく分けて分野を決める創業で失敗しない条件Ⅲ1創業の目的を明確にし、具体的な目標を設定する2どんなビジネス(事業)で創業するかを考える姫路・創業マニュアル姫路・創業マニュアル7

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